引き籠もりの双子の姉を救った俺。
「…き」
「んぁ?」
あと、もう少しで眠りの世界に
落ちるとこだった。
それを妨げ、俺を見下ろすのは
(俺はベッドにいるので当然だが)
最近母さんに顔立ちが似てきた姉・美穂。
「えっえっ」
俺は彼女の登場に驚いて
口元が引きつっているのを感じた。
「広樹」
俺は取り上えず起き上がり、
ベッドに腰掛ける。
すると、美穂は少ししゃがみ、中腰になった。
「ごめんなさい」
なんでやねん。
美穂の口から出た謝罪の言葉に
呆気に取られる。
「悪いの俺だけど…」
「うん」
そこは当然即答されました。