引き籠もりの双子の姉を救った俺。
「でも、私、
アレは回数にカウントしてないし…
広樹も柳田さんにしてるつもりだったから
その、とにかく、ダイジョブ」
「俺の方こそ、ごめん。
ほんと、寝ぼけてどうかしてた。
あんなこと、もうしない」
美穂は眼鏡の奥の瞳に涙を溜めている。
そんなになるまで思い詰めてたのか。
本当に申し訳ないと思う。
「怒ってない……ことはないけど、
もういいから。
私の方こそごめん」
「……なにがごめんなの?」
と聞くと、美穂はハッとした顔で首を傾げた。
「…分かんない」
何だそれ。
俺は軽く吹き出してしまう。
「っぷ。
じゃあ、仲直りしよーぜ」
「うん」
こうして、俺ら双子は
仲直りするのであった。