引き籠もりの双子の姉を救った俺。
『広樹さ、彼女と
イチャイチャし過ぎてヤバいんだよ〜
ミホちゃんからもなんか
言っといてくれない?笑』
太一からの思いがけないメッセージ。
俺は、羞恥心から顔が熱くなるのを感じる。
太一め。ふざけるな。
「彼女って、ヤナギダさんのこと?」
美穂が何故か、
やや震える声で尋ねてくる。
美穂が由紀と会ったのは、
例の“あの事件”の日だから、
それを思い出しているのだろうか。
「ま、まぁそうだよ」
「イチャイチャ、してるんだ」
そこが気になるの?
背中に冷や汗を感じた。
なんの拷問デスカ。
「いや、して…ないと思う。ん〜でも」
恥ずかしいので、
ゴニョゴニョとしてしまった。
美穂の反応を伺うと、
何やら俯いていて、表情が見えない。
「………のに」