引き籠もりの双子の姉を救った俺。
「ど、どーもです?」
カッコイイ、に対して広樹が答える。
緊張しているのかな。
私も、このよく分からない状況に
戸惑っているけど…。
「そっちの可愛い子は?」
「あ、俺と双子で、姉の美穂です」
いきなり私に視線が来たので、
思わずピクリと身体が跳ねる。
な、なななに。かわいいって。
お世辞にしても、やめて欲しい。
こんなカッコイイ年上の人に言われると
本気にしてしまいそうだ。
「双子なの?すごいね」
「あ…っ?えと。どうも、です」
何がすごいのかよく分からなかったけど、
一応返事をしておく。
コミュ障だと思われたかな?
「ミホちゃん、ヒロキくんよろしく〜」
私の名前を呼ぶのが先なのは
少し気になったが、いい人だなと思った。