引き籠もりの双子の姉を救った俺。
どうでもよくなった。
私は涙をこらえ、乱暴に、
お気に入りだったポスターを剥がしてく。
破れるものもあった。
でももう、どうでもよくなった。
広樹に買って貰ったノートは乱雑に放置した。
「馬鹿じゃないの私」
広樹にあんな顔をさせて、心が痛い。
広樹は、こんな姉を持って惨めだろう。
全部、私が悪い。
「………」
ポスターをひっかき回すと、
部屋は酷く荒れてしまって、
虚しさばかり残る。
あぁ、あのキャラ好きなのに。
応募して当たった、レアなポスターなのに。
とか、また私はどうでもいいことを思った。
ボフッと、ベッドに倒れ込むと、
現実から逃げるように、
そのまま眠りについた。