引き籠もりの双子の姉を救った俺。
それから一週間と半分が経った。
私の引き籠もりはより一層ひどくなり、
部屋から出る回数も減った。
広樹は、私を見るたび
ばつが悪そうな顔をしている。
お互い言葉を交わすことも減った。
悪いのは私。
わかってるよ、そんくらい…。
でも、“無理”なの、今の私には。
11月の下旬を迎えると、
家では乾燥した空気が感じられた。
夕食の時間になったので、
私はリビングへ降りていく。
「あと少しだから待ってねー」
お母さんが、キッチンから声を掛けてくる。
テーブルにはいくつかの料理が並んでて、
とても美味しそうだった。