引き籠もりの双子の姉を救った俺。
私はどうするべきなのか、
どうすれば引き籠もりをやめられるのか。
広樹と一件あってから、
考えてたけど、それも、日に日に減ってきた。
“無理”だと決めつけて逃げた。
歯磨きやお風呂などを済ませ、
自室に向かう。
その時だった。
「美穂」
広樹が私を呼び止めた。
仲たがいをしてる最中なのもあり、
成長期で私を越した身長も、
声変わりですっかり低くなった声も、
私と全然似てなくて整った顔立ちも、
怖く感じられた。
「この前は、ごめん」
広樹の口から出た言葉は意外だった。
私は、クルリと振り返る。
広樹は、私のことを真面目な顔で見てた。