引き籠もりの双子の姉を救った俺。
「お試し?」
「うん。1ヶ月、期間が欲しいな。
その間に、あたしが広樹くんのことを
落とせなかったらあたしの負け。
…ね?ダメ?」
由紀は、ここは押すしかない、
という感じで身体ごと、少し迫ってくる。
身長差で上目遣いになってるし、
そこもかなり可愛い。
不安げに頬を赤く染めてる彼女を
他の男子が見たら、可愛くて
卒倒するレベルだろう。
極めつけに、鼻血を流して。
俺も、そこはたじろいでしまい、
「うー」
と呻く。
こんな可愛い子から俺が求められてる。
なんて、喜ばしいこと。だが。
それって、由紀を傷つけるかもしれない。