引き籠もりの双子の姉を救った俺。





「お試し?」




「うん。1ヶ月、期間が欲しいな。
その間に、あたしが広樹くんのことを
落とせなかったらあたしの負け。

…ね?ダメ?」



由紀は、ここは押すしかない、
という感じで身体ごと、少し迫ってくる。



身長差で上目遣いになってるし、
そこもかなり可愛い。

不安げに頬を赤く染めてる彼女を
他の男子が見たら、可愛くて

卒倒するレベルだろう。



極めつけに、鼻血を流して。




俺も、そこはたじろいでしまい、



「うー」


と呻く。




こんな可愛い子から俺が求められてる。


なんて、喜ばしいこと。だが。




それって、由紀を傷つけるかもしれない。




< 58 / 263 >

この作品をシェア

pagetop