タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「…そろそろ、寝ます?」
「うん…。」
凰くんが半分ほどスペースを空けてベッドに入り、手招きする。私は、その半分のスペースに体を潜り込ませた。
「…おやすみ、凰くん。」
「おやすみなさい、結乃先輩。」
私達は背中合わせになって、体を横にしていた。
なかなか、寝つけない。
何が睡魔を撃退しているのか、それは私にも容易に想像がついた。私は…ちょっと興奮しているのかもしれない。凰くんと、一緒に寝ているから。
「…先輩。」
どうやら、それは凰くんも同じだったらしい。
「…俺の方、向いて…下さい…。」
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