タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「遅っ!俺が来てからもう十五分も経ってんだぞ?」
朝錬があるのを、私と凰くんはすっかり忘れていた。
「そんなに起こる事ないでしょ、翔。遅刻常習犯のくせに。」
「うるせーっ!」
「二人とも落ち着いて。二回戦も近いし、練習始めよう。」
爽汰先輩が止めに入る。
「今日は、メンバーが拘束された時、うまくフォローするための練習だ。前の試合、結構ギリギリだったからね。」
「俺余裕でしたけど?」
「そんなに余裕かましてたら、いつ不意打ちされるか分かんないよ?」
そう言って、爽汰先輩は火の玉を翔の方に放つ。…攻撃もできるんじゃん、爽汰先輩。
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