タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「じゃあ、まずは櫻ヶ城が拘束された場合だ。できるだけ実践に近づけたいから、宇佐木、シーって分身作れたっけ?僕、敵役やるから。」
「いけますよ。」
凰くんが指笛を鳴らす。途端に、シーがどこからともなく駆け寄ってくる。
「今の聞いてたにゃ。分身だよにゃ?」
シーが呪文を詠唱すると、地面から黒い人型の何かが、三つ「生えた」。
「何、これ…。」
何も言わずにただたたずんでいる三人の人影は、なかなかに不気味だった。
「じゃあ、拘束開始!」
爽汰先輩が言うと、人影の一人が翔に拘束魔法をかける。どうやら、爽汰先輩は人影を操っているようだ。
「このトークン達は僕が操ってる。敵がそこにいると思って、思う存分戦って。」
爽汰先輩がそう言うと、トークンの一人が攻撃魔法を詠唱し始めた。
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