タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「待つにゃ!」
だが、そのギリギリのところでシーが拘束魔法をかけていた。
「テレポートで後ろに、とは結構やるにゃ。でも、こっちが上だったみたいだにゃ。」
そのまま攻撃魔法を詠唱するシー。私は、何も出来ずにその場に立ち尽くしていた。
「さてと、翔の方はどうだにゃ?」
「こっちも討伐終了。」
翔が魔法で作った剣を両手に携えながら振り向く。その近くには、相手チームのメンバー二人が倒れていた。
勝った。
でも、私は何もできずにいた。一度経験するだけで十分なのに、こんな情けない事。
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