タッチで恋愛!魔法大会トリスト
表彰台には、セバスチャンという先客がいた。
「あら、あなたが代表なのね。」
「似合わないって思ってるでしょ?」
「全然。代表は、それらしい何かを身につけた人間じゃないとね。あなたの場合は、その能力かしら。」
「別に好きで身につけたわけじゃないけどね。でも…。」
これでよかった、とは思ってる。
心の奥にその言葉を大切にしまいこんで、私はまっすぐ前を見た。
コートを取り囲む観客達。私達を照らすライト。戦いの跡が見てとれる、思い出のコート。
本日何度目かの涙が出そうになった。だけど、私は涙を袖で拭った。
私は魔力でも体力でも周りに勝てない分、代表として私が身につけるのは「心の強さ」じゃないと。
「あら、あなたが代表なのね。」
「似合わないって思ってるでしょ?」
「全然。代表は、それらしい何かを身につけた人間じゃないとね。あなたの場合は、その能力かしら。」
「別に好きで身につけたわけじゃないけどね。でも…。」
これでよかった、とは思ってる。
心の奥にその言葉を大切にしまいこんで、私はまっすぐ前を見た。
コートを取り囲む観客達。私達を照らすライト。戦いの跡が見てとれる、思い出のコート。
本日何度目かの涙が出そうになった。だけど、私は涙を袖で拭った。
私は魔力でも体力でも周りに勝てない分、代表として私が身につけるのは「心の強さ」じゃないと。