タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「?」
「…こっち、来ます?」
「…うん。」
ベッドから立ち上がり、凰くんが開けてくれたスペースに滑り込む。
「あれ?シー、こんなところで寝てたんですか?」
「うん。何か落ち着くみたい。ずっとインファントム返ししてて、疲れてるのかな…。」
シーは、私の腕の中で静かに寝息を立てていた。
「そうですね…って、危ない危ない!危うく返しそびれるところでしたよ…。」
凰くんが私の手を握る。
「こうして見てみると、意外とカワイイんですね、シーって。」
「うん。…普段もカワイイでしょ?」
「いえいえ。憎まれ口叩いたりするし、口うるさいし…こっちは迷惑してますよ、全く。」
凰くんは笑いながらそう言い、シーの頭を撫でた。
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