タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「幸せに…なれる?」
「結乃先輩は、俺に元気をくれるんです。」
「…インファントムだから、でしょ?」
「そうじゃなくて、その…一緒にいれるから、頑張っていられるし、一緒にいるから、俺もここにいられるんです。だから…そういうのを『好き』っていうんじゃないかなって思って…。」
何故か、涙が出てきた。
こんな私でも、頼りにされてるんだ。私でも、誰かに必要とされてるんだ。そんな事を思うだけで涙が出てくるなんて…泣き虫だな、私。
「…結乃先輩。」
「?」
唇が触れあった。もう何度目だろう、凰くんとキスするのは。でも、今日のはちょっと違う。これは、恋人としての、初めてのキス。
そのまま、私達は眠りに着いた。
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