タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「おう…皆起きてたんだ…。」
「そりゃ起きてますよ。もう九時ですよ?」
「もうそんな時間か…。」
目をこすり、あくびをする新先輩。
「じゃあ、これで全員そろったし、行くか。」
「行けないがな。」
聞き慣れない声が、私達の前方から聞こえた。視線を底に移すと、黒い服に黒いフード…。
「嘘…。」
「追ってきやがったか、ディゾン…。」
「さて、三浦結乃。来ていただこうか?」
恐怖に足が動かなくなる私。背筋を、冷たい何かが駆け抜けた。
「来る気はないようだな…。ならば力ずくで!」
黒服が攻撃魔法を詠唱しようとするが…。
「ぐぁっ!?」
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