タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「ここは俺達が食いとめる!結乃、お前は先に行け!」
黒服よりも先に、翔が攻撃していた。
「行き先は須木本が知ってるから、僕達は大丈夫!だから結乃ちゃん、宇佐木と一緒に先に行くんだ!」
「え…でも…。」
「ここで死なれたら、俺達がここまで来た意味がなくなるじゃねーかよ!」
翔に強く言われ、私はゴクリと唾を飲んだ。
「…行こう、凰くん。」
「はい…!」
私達は駆け出した。皆を信じて。
「俺達がここまで来た意味」か…。改めて、何だろうと考えてみた。でも、答えが見つからない。いや、答えなんてもともとないのか…?いや、きっとあるはず。
…私を、救うため…。
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