タッチで恋愛！魔法大会トリスト

「思わない！」
私は力強く断言した。
「誰かのために自分の身を滅ぼす…そんなの全然構わない！それが人間っていうものなの！凰くんは…私のために頑張ってくれた…。だから…私も、凰くんのためなら身を滅ぼしても構わない！愚か？全然違う…。これこそが…本当の人間よ！」
「ふふっ…ふははっ…！面白い考察ね。でも、そこには一つ、落とし穴があるわよね？」
「何…？」
「それならば、私達ディゾンのために身を滅ぼしなさい！」
「あなた達は人間じゃない！自分の事しか考えてなくて…自分のためなら他人を蹴落としてもいいって思ってる…そんなのは、もう人間じゃない！人としての尊厳を、価値を、意味を忘れた、ただの野獣よ！」
「俺は…許しませんよ、あなた達を…！理由もなく他人を傷つけて、それで何とも思わない…。あなた達がこういう集団なら…存在自体も許されるものじゃありませんよ！」