タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「醜い…。もはや愚かさを通り越して、醜いわね…。」
「その言葉は、そっくりそのままお返しします!」
「またどうせ『神のご加護』だとか何とか言うんでしょう?神なんていないわよ、この世の中に。」
「いるのです!神を信じる者の中に、神は存在するのです!」
「精神論ごときで、私達をねじ伏せられるとでも思ってるの?」
「信じる事だけは、やめません!」
「ふっ…。」
セバスチャンは相変わらずの余裕綽々とした表情で鼻で笑った。
「そこまでして、三浦結乃を守りたいらしいわね…。だったら、その理由を消してあげるわ!」
そう言うと、ディゾンの三人は同時に呪文を詠唱し始めた。
「何を…する気…?」
「Sun…Awaken…。」
「Sun…Awaken…。」
「Sun…Awaken…。」
三人の頭上には、とんでもない大きさの火の玉があった。それはまるで、太陽のような…。
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