タッチで恋愛!魔法大会トリスト
最初は救急車を呼ぼうとしたが、目を開けた宇佐木くんに止められた。
「家に…。」
かすかな声で、宇佐木くんはそう言ったのだった。
宇佐木くんの家までの道は、シーが知っていた。
「宇佐木くん…。」
三十分後。
私は宇佐木くんの家に着いた。静かに眠る宇佐木くんの目からは、涙が流れていた。
「それにしても、どうしてここまで?雷雨程度でこうも泣いちゃうなんて…。」
「…話すにゃ。」
「うん。お願い、シー。」
「凰は…ある能力を持っているんだにゃ。」
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