タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「宇佐木くんに…能力が?」
能力を持っている人なんて、そう何人もいない。
「そうだにゃ。凰は人に触れると…その人の心を読む事ができる能力があるんだにゃ。」
「心の声!?じゃあ、私の心の声も読んでたんですか?」
「違うにゃ。」
と、シーが横に首を振る。
「でも、結乃に触れても、何も分からないらしいんだにゃ。」
「え?どういう事、それ…?」
「理由は不明だにゃ。ただ…恐らく結乃のインファントムが影響してるんだと思ってるんだにゃ。」
「インファントムが…。」
宇佐木くんは、心を読む事ができた。だから、気遣いができるんだ。…でも、私に触れても何も分からないんでしょ?だったらどうして、私にもあんなに気遣いができたの…?
その私の疑問に答えるような事を、シーが言ってくれた。
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