タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「ま、まぁ、能力をなくすために必要だからね。好きとか何とか、言ってる場合じゃないよね。」
「違いますって、先輩!俺、そんな理由で誰とでもキスなんてしませんから!」
「あ、いや、そういうつもりじゃなかったんだけど…ごめん…。」
「先輩は…俺とキスするのは、嫌ですか?俺の事…嫌いですか?」
「わ、私は、その…。」
宇佐木くんに聞かれ、私は頭をフル回転させて考えた。
宇佐木くんに出会った時の事を。
会ってからの事を。
まだ、そんなに日数が経っているわけでもないので、正直言うと私自身にもよく分からないのだが…。
「…。」
私は、宇佐木くんの事が…好きじゃないわけじゃない。
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