タッチで恋愛!魔法大会トリスト
「え?そうかな…。」
確かに、そんな気もする。
家まで送ったり、キスしたり…。
「…じゃあさ、何かしてあげたい事ってある?」
「へ?」
「その…お返しとしてね。私も、ちょっと宇佐木くんに甘えてみようかな~、なんて。」
「いえっ、そんなの…。」
ぶんぶんと首を横に振る宇佐木くん。だが、言葉とは逆に目は輝いていた。
「小さい事でいいから。」
「何でもいいんですか?」
「うん。何でも。」
宇佐木くんは恐縮して、申し訳なさそうな顔で言った。
「…先輩の事、名前で呼んでいいですか?あと、できれば俺の事も名前で呼んで頂けると…。」
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