戦場のバレンタイン
翌日の戦闘は凄惨なものだった。
何人も味方が命を落とし、美しかった建造物は穴だらけ。
こちらも敵に損害を与えてはいたが、微々たるものだった。
そんな中、聖職者とは言え、ピーター牧師も武器をとって戦っていた。
どこで訓練したのかわからないが、彼の腕前はなかなかだった。
軍の精鋭部隊並みの活躍に、俺は舌を巻いていた。
だが、そんな彼に敵の魔の手が伸びる。
銃弾の雨の中をかいくぐって、敵の一人が物凄いスピードでこちらの陣地に迫っていた。
瞬時に気付いた。まずい! あれは人間ではない。
高性能に作られたヒューマノイド。
あんなものを戦闘に持ち込んでいるのか、ヤツらは。
「アレン、気をつけろ! ヤツの狙いは牧師だ!」
そんなパリス兵士長の必死な叫び声もむなしく、俺はすぐそばにいたピーター牧師をヒューマノイドに奪われてしまった。
(下に続く)
何人も味方が命を落とし、美しかった建造物は穴だらけ。
こちらも敵に損害を与えてはいたが、微々たるものだった。
そんな中、聖職者とは言え、ピーター牧師も武器をとって戦っていた。
どこで訓練したのかわからないが、彼の腕前はなかなかだった。
軍の精鋭部隊並みの活躍に、俺は舌を巻いていた。
だが、そんな彼に敵の魔の手が伸びる。
銃弾の雨の中をかいくぐって、敵の一人が物凄いスピードでこちらの陣地に迫っていた。
瞬時に気付いた。まずい! あれは人間ではない。
高性能に作られたヒューマノイド。
あんなものを戦闘に持ち込んでいるのか、ヤツらは。
「アレン、気をつけろ! ヤツの狙いは牧師だ!」
そんなパリス兵士長の必死な叫び声もむなしく、俺はすぐそばにいたピーター牧師をヒューマノイドに奪われてしまった。
(下に続く)