紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
第三章 羽を生やして

手を伸ばせば

「はぅ…無理…」

手で顔を隠す私を先生は笑う。

「あともうちょっとで学校に着くから♪」

そう…今、眼鏡を掛けて無いんです…。

学校に着いたら返してくれるけど…。

「うぅ…」

ドンッ

下を見過ぎて、人にぶつかってしまったっ!

謝らなきゃ…。

「ふぇっ…ごめんなさい…ひゃぁー!」

「おいっ!春川!どこに行くんだよ!」

うぅ…目を合わせてしまった…。

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