紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「よしっ…行くか?」

先生の手が私の腕を引っ張る。

「うぅ…」

私は先生に捕まれてない方の手で隠す。

「なぁ…春川…何で皆、お前を見てるか分かるか?」

えっ…皆が私を見てるの!?

「家に帰る~!!」

「落ち着けって…」

落ち着いてられないよ…!

「春川が可愛いから、皆、見てんだよ」

先生の口が私の耳に近付いて、確かにそう囁いた。

「えっ…?」

「自分に自信、持て♪」

先生の微笑みが輝いていて、不意にときめいてしまった…。
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