紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「ぴっぴのおかげで元気になれたよ…」

もう一人じゃない…。

「ピッ…チュンっ…」

懐いてくれたのか、ぴっぴは、私に擦り寄る。

「行こっか…」

ぴっぴを手に乗せ歩き出した…。

────────────────

「疲れた…」

切り株に座る。

ぴっぴは私の肩に乗っている。

「頂上は…まだまだだよ…」

遠いなぁ…。

「チュン…」

ぴっぴは私の髪の毛を引っ張る。

「何…?遊んで欲しいの?」

ぴっぴの頭を撫でてやると、やっぱり暗黒の瞳が細くなる。
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