紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
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「キャァー!遅刻ー!」

私はバタバタと階段を掛け降りる。

「あれ…?先生は…?」

康太が歯ブラシを銜えながら言う。

「まだ寝てる!康太起こして来てー!」

「分かった…」

私はパンを銜え、キッチンへ走る。

「うきゃっ!」

ドンッ

うぅ…先生のバッグを蹴ってしまった…。

中身が出ちゃった…。

「あれ?」

私は首を傾げた。
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