紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「優羽ってちっちゃいなぁ…」

「ちっちゃい?女の子はねぇ~小さくて良いんだよぉ」

幼くも、私は…お兄ちゃん…先生に恋をしていた。

「ふえーん…お兄ちゃん」

「ん?優羽、どうしたんだよ?」

「えっとね…えっとね…ふぇっ」

泣きすぎた上、言葉が出ない。

「優羽…ほら辛いときにはこうやるんだ」

お兄ちゃんは紙ヒコーキを作り、飛ばした。

「ヒコーキっ…?」

「あぁそうだ。ほら」

お兄ちゃんは丁寧に紙ヒコーキの作り方を教えてくれた。
< 169 / 285 >

この作品をシェア

pagetop