紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「あつっ…お前…風邪だな…おい!新垣!体温計取れ!」

「ふぉーい」

康太はぴっぴを肩に乗せたまま走り出す。

「春川…大丈夫か?」

「うん…」

先生は優しく私の頬を撫でる。

「はい!体温計!」

「はいありがとう。」

康太は私をジーと見る。

先生は私の脇に体温計を挟む。

私は先生をジーと見る。

「なんだよ」

先生が私の頬を引っ張ると康太が先生の頬を引っ張る。
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