紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「新垣!やめろ!」

「先生がやめれば良いよ」

先生はちょっとだけ考えて私の頬から手を離した。

「…………」

「…………」

「…………」

なにっ?この沈黙!

「俺、散歩に行って来る!ぴっぴも着いて来い!」

「ピィー」

えっ…。

「康太…いってらっしゃい」

「うん…」

康太は帽子を深く被り、出て行った。

ピピッピピッ

「えーと…38、6度…高いなぁ」

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