紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「春川がまだ紙ヒコーキを飛ばしてた時は、
あの事から目を逸らしてた。」

あの事…無理矢理抱かれた事…。

親の事。

全部…目を逸らしてた…。

「今…私、ちゃんと向き合ってるかな?」

「あぁ…向き合ってるよ」

先生は私の髪の毛をクシャッとした。

「先生のおかげだよ。先生がいてくれたから…」

私が先生に微笑んだら、先生は微笑み返してくれた。
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