紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「ほら。春川…出て来いよ…」

男子がカーテンを引っ張る。

「うん…」

恐る恐るカーテンから顔を出す。

ドクンッ

男子と目が合った。

ダメ…。

怖がるな…。

友達だもん…。

体の温度は上昇していく。

「春川…?」

深く深呼吸をする。

「大…丈夫だよ」

私が微笑むと男子は安心したように、言った。

「なんか…春川、変わったな」

変わった…?

私が…?
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