紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「お前、何制服でソファーで寝てんだよ。飯食ったか?」

夜…。

「食べて無い…お腹すいてないもん…」

「……優羽…目腫れてんじゃん。泣いたのか?」

康太の指が優しく私の頬を撫でる。

「ちょっとだけ…泣いた…」

「ちょっと泣いただけでこんなに腫れる訳ないだろ?泣きたいなら俺を頼れよ…」

ギュッと康太の腕に包まれる。

「ふぇっ…こうたぁ…寂しいよ…」

「優羽…」

康太は優しく私を抱き締める。
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