紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「うっ…いっ…」

私は先生に寄り掛かり、茶色の地面を見つめる。

「春川!春川!」

意識がどんどん離れて行く…。

体が私の言う事を聞かない。

立ち上がろうとしたけど体が動かない。

あぁ…ボールがぶつかっただけで大袈裟だなぁ。

私はそのまま意識を手放した。

綺麗な雪景色を見た気がする…。

とっても綺麗な雪…。

雪のように…。
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