紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「ふぅっ…んんっ…」

先生…大好き…。

離れたくない…。

ずっとそばにいたい…。

もっとたくさんキスしたい…。

「優羽…?何で泣くんだよ?」

「せんせっ…わったし…ふぇっ…」

死んじゃうの…。

先生の指が私の涙を拭う。

「なぁ?優羽…言えない事なのか?」

言いたい…けど言えないの…。

「言えないのっ…死神がっ…」

「死神…?」

先生がピクッと反応した。

パッと体が軽くなった気がした。

死神が怯んだんだ…。

今なら…言える…。

「私、一週間後…死ぬのっ…」

「死ぬ…?」

体が重くなった。

もう 言えない…。
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