紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「せんせー…ごめんなさい…ごめんなさい…」

「優羽は何も悪くないだろう?」

先生は私の頬に…瞼に…額に…唇に…たくさんのキスをくれた。

「先生…私を…捨てないの?」

「捨てる訳ないだろ?」

何で…?

「私は…あと…死ぬだけなんだよ?」

「変な事…言うなよ…」

変な事じゃない…。

「ホントの事だもん…私の魂はもう半分、吸われてるの…」

「……………」

先生は黙って私の髪を撫でる。

「俺が…最後まで…優羽といたいんだ…」

先生…。

「ふぇっ…先生…大好き…」

「優羽…あぁ…俺も優羽が大好きだよ…愛してる…」

先生の深いキスが降って来る。

甘いキス…。

私はこのキスも手放さなきゃいけないの?
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