紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
──いなくなれば良いのに…──

そう思いたいのに…

思えない…。

だってこの世界に無駄な『モノ』なんて無いから…。

どれだけ小さな命だって…とっても大切なの…。

どれだけ小さな言葉でも…誰かが聞いていてくれてる…。

「…もう良い」

私は素早く着替えて先生のいる場所へ向かった………。

「せんせっ…♪」

「優羽…着替えたか?」

「うん♪着替えたよ!」

ほら、と言いながらワンピースの裾をつまんだ。

「目…腫れてる…泣いたのか?」

先生は私の頬を撫でる。

「泣いてないよ?早く行こっ♪」

私の寿命は縮んでるの…。

一週間後じゃなくて…今日に…。

死神がさっき呟いてた……

──ユウ…今日、死ヌ…──

早すぎるよ…急すぎるよ………。
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