紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
陸人side

不安が現実に起こった………。

薄々気がついてた…。

優羽は今日、死ぬんじゃないかって………。

そう思いながら遊園地で遊んだんだ。

そしたら………本当に………。

「優羽っ!!!!」

優羽が乗っていた観覧車が…落ちた………。

もしかして…死んだのか?

だめだっ…優羽っ…死ぬな………。

「優羽!」

観覧車は低い所から落ちたから、形ははっきりしてる。

これなら…単なる事故だけか………?

死んでないよな…。

──先生……ありがとう…──

優羽はありがとうって言っていた…。

死ぬって言う意味か…!?

お願いだ…優羽…。

生きていてくれ!

「優羽!優羽!ゆ…う…」

優羽をやっとの思いで、出せれた。

けど…………
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