紙ヒコーキ～思いを飛ばせて～

「似合ってるよ……」

心からそう思った。

眩しい笑顔と純白な羽。

「とっても…似合ってる……」

「せんせぇ………っ…」

優羽の瞳から大粒の涙が溢れる。

「もう…決心したの……」

決心…？

あぁ…そうか…優羽は死んだんだ………。

俺の目の前で死んだんだ。

「優羽…愛してるよ………」

この言葉に偽りはない。

心の底から…優羽を愛してる。

「先生……私もせん…陸人を愛してるよ…」

俺と優羽は唇を重ねた。

「陸人…生まれ変わったらまた…会おうね…」

生まれ変わったら………。

「いつになるか、分からないな…」

「ふっ……せんせぇ…待ってるから…」

この指が絡まる時…生まれ変わる………。