紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
──大好きだよ…愛してる──

──優羽………──

「優羽…」

「えっ?」

いつの間にか俺は呟いていた…。

「愛してるんだ…優羽…」

「あのっ?先生?あれ?何で私、先生って…」

石田優羽は俺が教師って知らないのに俺の事を《先生》と呼んだ。

もう確信した………。

「優羽…お前紙ヒコーキ、飛ばしてるだろう?」

「え…何でそれを……」

思い出した…。

俺は…優羽の恋人………。

「あの…?」

「思い出せよ…優羽…」

俺は優羽を抱き締めた。

いつの間にか公園には俺と優羽しかいない。

「思い出す?何を…」

「春川優羽」

優羽の…前の名前…。

「は…るかわ…?」
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