紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「先生…」

「優羽?どうした?」

先生の爽やかな笑顔が私に向けられる。

「ずっと一緒にいようね………」

「あぁ…ずっと一緒にいような!」

先生といるだけで…闇が消えて行く感じがする………。

先生がいなきゃ、私は生きていけない………。

──お兄ちゃん~…──

もし…お兄ちゃんって言う存在が無かったら?

──春川!──

学校で話さなかったら?

──いやっ…──

あの過去が無かったら?

──えいっ!──

紙ヒコーキを飛ばして無かったら?

どうなってたのかな?
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