紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「淋しいんだろ?何で堪えるだ?」

私は首を横に振る。

堪えて無い…。

紙ヒコーキで…飛ばしてる…。

「春川…」

先生は私を優しく抱き締める。

「先生…」

私は先生の背中へ手を回した。

「お前もまだ子供なんだから我慢しなくて良い…」

「うん…」

「何か合ったら俺に言え。分かったか?」

「うん…」

私は先生の腕の中で何回も頷いた。
< 45 / 285 >

この作品をシェア

pagetop