紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
スッ

先生は私の眼鏡を奪い取る。

「あっ…やだっ!」

私は先生の腕を掴む。

「やっと顔上げた♪」

「あっ…」

つい上げてしまった…。

「何で…顔可愛いのに顔上げないんだ?」

別に可愛くないもん…。

「私…童顔だもん…」

「童顔だけどさぁ…瞳はぱっちりしてるし唇はふっくらしてるし…」

意味が分からないし…。

「なぁ?俺の目…見ろよ…」

「嫌です…」

目は絶対合わせない…。
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