紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「先生のバカァ~」

立ち上がり、逃げる。

「こらっ!待て!」

うえーん!追いかけて来る~!

階段を急いで降りる。

ドクンッ

「ぁ…」

『あの時』の記憶が…感覚が…。

《いやっ!やめてっ!》

いやっ──。

「優羽っ!!!」

体が宙に浮く。

あ…落ちる…。

きゅっと目をつぶった。

バッ

「優羽!先生!」

康太の声が家に響いた。

私は暖かい腕に包まれた。

「ぃゃっ…」

次の瞬間、体が床に押し付けられた…。
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