音色


入学式から2週間たった。

なんとかクラスにはなじんだ。
友達もできて楽しくなってきた。
何事もなくいつものように友達と帰る。

その日の夜お風呂に入りながら
友達とメールしていた。
ここまではいつもと同じ。
違ったのはメールの内容。

『ねーななのメアド教えていい?』

(え、誰にw)

その相手がなおだった。

いーよって言うしかないよね?w
むしろ喜んで!って感じw

『いーよ!』
って友達に返信したら
すぐなおから返信が来た。

それから他愛無いメールを毎日した。

学校が終わってから始まるまでずっと。


メールをし始めてから5日後の土曜日
学校休みでなおに逢えない、見れない
ってへこみながら中学からの友達みゆと
髪切りに行ってから家でゴロゴロして
みゆになおの事をずっと話してた。

「髪長くて特に前髪!
んでいっつも髪気にしてて
そんな気にしなくてもかっこいいよ!
って感じなんだけど!照」

「んじゃ言えよ」

結構冷たいみゆ(笑)

「んで、いっつも寝てんの!
んで、めっちゃあくびすんの!」

「その人寝不足なんじゃないの
ちゃん寝なって言ってあげな」

冷静なみゆ(笑)

「てかなな携帯なってない?」

「え、うそ?なってるー?あ、本当だ。」
「・・・待って。なおだ。」

「うそwまじ?噂をすればってやつじゃん」
ってみゆは笑ってたけど

私は真顔でソファーに携帯を投げた

「なにしてんの!早く出なよ!」

ってみゆに言われてやっと電話に出た。
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