貴方を忘れない

付き合い初めて2か月程
会うのは
コレが初めてで
期待と不安で
潰れそうになりながら
絶対会いたい!!と
約束をした。

母に、懇願して
『Hしないなら
家に泊めてやってもいい』と言われた。

彼は母とも電話で話してくれて
約束してくれた。

私は、14歳で処女ではなくなって
その後
そんな関係の人ができないままで
だけど
会えると想ったら
抱き合いたくて
触れて欲しくて
仕方がなかった。

約束なんてクソ食らえ!
と思いながらも
緊張と期待とで
頭の中はグチャグチャ

彼に会える!彼に会える!
毎日、そればかりで
待ち遠しいはずのその日は
パニック状態のまま
気付けば翌日に迫っていた。





朝から準備をして
掃除をして、お風呂に入って
メイクして…
そうこうしていると
あっと言う間に約束の時間…。

震えてうまく歩けないくらい
ドキドキしながらも
『着いたよ』という
電話を待ちながら
地元の駅まで、タクシーで向かう。

駅について
写真でしか
見たことのない彼を
落ち着かずキョロキョロと探す。

『きっと、公衆電話の所に来るから…』


心臓が痛い程、脈を打ち
一瞬止まった気がした。




彼だ!
< 16 / 38 >

この作品をシェア

pagetop