貴方を忘れない
しばらくして
二人の電話に
登場人物が増えた。

その人の名は『コバヤシ』

『コバヤシ』は
彼の出稼ぎ先で
唯一、携帯を持っていて
彼と『コバヤシ』が
仲良くなった事から
私にかける時
携帯を
貸してくれるようになったのだ。

『コバヤシ』からの着信に
ワクワクしながらかけ直す。
すると、彼が出る。

時折、着信が無い時にかけると
コバヤシが出て
側に居れば替わってくれる。

私にとっても
彼にとっても
コバヤシは
無くてはならない
存在となった。
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