貴方を忘れない
そんな事を考えながら
彼とまた、長電話の後
コバヤシに電話して
その旨を伝えると
コバヤシは声を荒げた。

「オイオイ
困るよそう言うの。
かけた先なんか
どーでも良いからさぁ。
なんとかなんない?
いきなり1万5千円なんて増えたら
払うのマジ辛いし。」

コバヤシと数分話して
もう一度確認すると伝えて
電話を切る。







一体なんなの?
もう良いや。

そんな事を考えながら
それ以上、彼には
コバヤシの話はしなかった。

気分を害したら嫌だし





でも…
コバヤシからの電話を
拒否る事もできずにいた。

真相が
気になっていたし
コバヤシに
話を合わせていれば
何か解るかも?
と、思って居た。



「もしもーし。コバヤシです。」

「こんばんは。
彼に聞いたんですけど
覚えがないの
一点張りで…。」

「え~…困るな…。
いや、あのさ
本当は
話さないでおきたかったんだけど
こうなると
言わなきゃならないな…。」

「え…なんですか?」

「うーん。
あんま良い話じゃないよ?
でもこのままじゃ
なんか腑に落ちないし
君も可哀相だし…。」

「えー?私が?
なんなんですか?」

「いや…実は…。」


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