貴方を忘れない
いつもならまだ
ワイワイと
チャットしてる時間なだけあって
眠くはならない。

だけどどうにかして
彼に必要とされたい。

そんな事を考えながら
たくさんの言葉が頭の中を活歩して
とても眠れなかったけれど
朝のスズメが鳴き始める頃には
『いいや!
何がどうなっても
好きだと言わなくちゃ!
必要とされなくたって
私には
彼が必要なんだ。』と
決心を固めていた。


貴方を想って過ごす夜は
この時から
今も変わらない。



翌日
約束の時間になり
電波を通して
彼に会いに行った。

彼は
いつもどおり笑っていて
そこには元彼女も居て。

どうなってるやら
サッパリ分からない私は
とにかく二人で話したくて
その時を待った。

会話を見て居る限りでは
彼女の方は
気を使って居るようだったけれど
彼の方はいつも通り。

明るい彼を見て居て
何故か
とても淋しくなった。


しばらくして
皆、寝てしまったり
他の部屋へ移動したりで
二人で話せる雰囲気になった。

「大丈夫なの?」
「なにが?(笑)」
「いや…彼女の事…」
彼は
いつものように続けた。

「や、全然大丈夫。
オレは
去る者は追わん主義だ(笑)」

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